ディレイの使い方
ディレイは設定により目立つ使い方と薄くかけて隠し味的な使い方どちらも可能です。目立つ使い方をした場合、常にかけっぱなしで音が返ってくる状態だと困る場面も生じる可能性があるので、この場合は使いどころが重要になります。
実際にディレイが使われている次の曲を聴いて参考にしてみましょう。
U2 – With or Without You
ディレイを使うギタリストといえばやはりU2のエッジでしょう。いわゆる付点8分音符ディレイをエッジが最初に始め、後のディレイエフェクトに多大な影響を与えました。この曲では曲の中間あたりからアルペジオ的なフレーズに付点8分音符ディレイがかけられており美しく独特の広がりのある世界観を演出しています。
付点8分音符ディレイの作り方
計算式によりディレイタイムを設定します。次の計算式で算出されたディレイタイムに設定すれば曲のテンポに対して付点8分のディレイ音を鳴らすことができます。
付点8分音符ディレイにより8分フレーズを弾いていても16分音符が出現し繰り返すことで簡単なフレーズも複雑に聞こえるようになります。
QUEEN – Brighton Rock
ブライアン・メイのギタープレイが堪能できるこの曲ではディレイが効果的に使われています。3:25辺りからディレイ音による繰り返しフレーズに対してレスポンスしたフレーズでリードパートが展開していくような幻惑的な演奏を聴くことができます。
OZZY OSBOURNE – Mr. Crowleyのギターパートのみを抽出した音源です。
MXR Distrotion+で紹介した伝説のギタリスト、ランディローズの正に名演と言えるこの曲でのギターソロではディレイが欠かせない存在となっています。コーラスほどでは無いにせよ非常に短いディレイタイムとリピートも1回程度を小さくかけてスリリングなプレイをより一層際立てています。このような目立たない隠し味的な使い方も効果は絶大かつ使う場所を選ばないので是非参考にしてください。