AEROSMITH風 アルバムGet A Gripの基本サウンド再現機材と設定値

エアロスミスのアルバムGet A Gripの全体的なギターサウンドの印象は70年代ハードロックサウンドをリバイバルさせた抜けのいい乾いた中音域が特徴的です。

このようなレトロでありながら古臭くならないサウンドはヴィンテージ機材だけでなく現代的な機材も交えながら音作りをするのが良いのではないかと思われます。

今回はこれらを手軽に再現できるよう最適な機材を選定しアンプシミュレーターを使ってみました。

機材と接続順

設定値と解説

ハムバッカー(パッシブ)Gibson標準PU

①Gibson Les Paul Standard

レスポール推奨
設定項目 分量
PU position Bridge
Volume 50%~100%
Tone 100%
設定のポイント
本家レコーディングでは様々なギターが使われたと思われますが、当時のジョー・ペリーのメインギターで最も使用頻度が多かったであろう、シグネチャーレスポールと同じ仕様に近いレスポールスタンダードモデルを使いました。

今回は音量アップ用のブースターなどは使っていません。生演奏の場合はイントロ、ギターソロと歌メロバックなどで必要に応じてVol操作をして音量を調節します。

基本はブリッジPUですがこちらも状況に応じて操作しましょう。

②Klon Centaur系:オーバードライブ

設定項目 分量
Gain 45%
Treble 75%
Output 100%
設定のポイント
枯れたドライブサウンドを作るには本家エアロスミスのジョー・ペリーが当時のレコーディングでも、さらに現在でも使用しているケンタウルス系ODを使うのが最適です。

アルバムオープニング曲のEat The Ritchのメインリフ等を聴くと結構歪んでいる印象ですが、実際の歪量はそれ程多くはないと思われます。
Gainを上げすぎるとボヤケた音像になってしまうので、ここでは若干低めに45%にしました。

その分Trebleを70%程の高めに設定する事で鋭さを出しますが、上げ過ぎるとギターソロ等で線の細いサウンドになってしまいます。上げ過ぎには注意しましょう。

Outputを全開にしてアンプをプッシュします。これもGainを上げ過ぎないコツでもあります。オーバードライブと言うよりも常時ONのブースター的な使い方になります。

③DELAY (ギターソロでON)

設定項目 分量
Time 120~140msec
Repeat 2回
E.Level 30%
設定のポイント
140msまでのショートディレイをギターソロ時のみ隠し味的に使うと弾きやすさとスリリングな印象を演出できるでしょう。

リピート音は原音に対して30%程の音量で2回のみ繰り返す、あくまでも隠し味的にエフェクトがかかっていると聴手に悟られない使い方が重要です。

アンプもそれ程歪ませないのでアンプの直前に繋いでいます。アンシミュ搭載のディレイがあればそちらを使うのがいいかもしれません。

④Marshall JCM800 モデル:アンプシミュレーター

jcm800イラスト
設定項目 分量
Gain 40%
TREBLE 80%
MIDDLE 100%
BASS 40%
設定のポイント
本家レコーディング当時最も一般的だったJCM800モデルがアンプシミュレーターにあれば、それを選択して下さい。もちろんスタジオ等で実機が使えるのであればそれがベストです。

設定値ですがシミュレーターにDriveやGainの設定がある場合、単体ではそれ程歪まないと思うので40%程に上げておきます。

EQ類の設定ですが枯れたサウンドを再現するためにMIDDLEを100%にしました。ただ機種の違いにより、MIDDLEの設定で印象が大きく変わります。音が軽くなり過ぎる場合は50%程度まで大幅にカットした方がいい場合もあるようです。実際の音を聴きながら、まずはMIDDLEの値を探り続いてTREBLE、BASSを微調整するのがよいかと思います。

⑤4x12 Celestion Vintage30:キャビネットシミュレーター

設定のポイント
アンプシミュレーターにスピーカーcelestion vintage30で4x12のキャビネットシミュレーターがある場合はこれが最もイメージに近いサウンドになるかと思います。

これ以外のキャビネットだと大きく印象が変わるので、キャビネット以前の設定もやり直す必要がある程です。アンシミュを使う場合はキャビネットの選定が最も重要と言えるかもしれません。

⑥ギターアンプ

ジャズコ
設定項目 分量
リターン直挿し  
設定のポイント
アンプシミュレーターを使う場合はギターアンプはリターン直挿しでパワーアンプ部のみを使用します。
ギターアンプ側の音量のコントロールとEQ類は効かなくなるのでアンプシミュレーター側で操作する必要があります。

アンプシミュレーター+リターン直挿しであればギターアンプの種類を選ばず同じ音を再現しやすいのではないかと思います。

サウンドメイクまとめ

原曲はヴィンテージサウンド再現のお手本と言える音作りですが、今回の設定例はその一例に過ぎません。

今回の機材、設定に限らず様々な方法を試してみてください。