エフェクターの種類★ピッチ系エフェクター

OCTAVER

オクターバーオクターバーは原音に対して1から2オクターブ上もしくは下の音を加えサウンドに厚みを与えます。

 

 

 

 

オクターバーの使い方

オクターバーの使いどころですがリードプレイ時やリフ、バッキングでオクターブ下の音を加えてサウンドに厚みを出したりオクターブ違いのユニゾン演奏を一人で行うなどトリッキーな仕掛けを作りたいときに有効です。


実際にオクターバーを使った楽曲を聴いて使い方の参考にしてみましょう。


PRINCE – When Doves Cry
プリンスのこの曲ではイントロのリードギターにオクターバーが使われています。オクターブ効果によりヒステリックで叫ぶような緊張感あるサウンドになり聴き手の注目を集めています。

オクターバーの操作

オクターバーの操作は基本的に原音とオクターブ音それぞれの音量を調節することになります。

DIRECT(DRY)

原音の音量を調節します。

 

OCTARVE

オクターブ音の音量を調節します。2オクターブ違う音を出力できる機種はもう一つツマミがある場合があります。


名称の違いや他にも機能を有している機種もあります。各機種の説明書をご覧ください。

代表的なオクターバー

次のような機種がオクターバーでは標準的です。

BOSS OC-3

BOSS OC-3やはりエフェクターの定番BOSSの現行オクターバーです。基本操作に加え様々なモードを選べます。最初の1台にも最適なペダルと言えるでしょう。

続いてはオクターバーよりも細かく音程の設定ができるピッチシフターについて解説いたします。

 

 

 

PITCH SHIFTER

ピッチシフターはオクターブ違いの音だけでなく、どの音程にも音を変化させることができるエフェクターです。

オクターバーとピッチシフターの違い

ピッチシフターまず両者の違いはピッチシフターのほうが電子回路的に複雑で多機能な分、音痩せがありますがオクターバーはシンプルかつ生成過程で倍音豊かな成分を加えてくれるのでオクターブ違いの音しか出せなくても音質的に有利です。

 

 

ピッチシフターでもオクターブ音は出せますが未だに専用のオクターバーが存在するのは音質面でピッチシフターには出せない音が在るからと言えます。

ピッチシフターの使い方

ピッチシフターは自由に音程を変えられる機能を生かして原音と合わせて一人でツインリードのようなハモりを表現したり、原音を消してギター本体のチューニングをせずに瞬間的に半音や全音下げにするなど特殊な使い方もできます。


ここで実際にピッチシフターが使用されている曲を参考にしてみましょう。



ALLAN HOLDSWORTH – Metal Fatigue

この曲ではイントロで二度下の音をピッチシフターで加えているようです。ハーモニックなプレイの参考にしてみましょう。

 

STEVE VAI – Ballerina 12/24
スティーブ・ヴァイもピッチシフターなどエフェクターを多用して斬新なサウンドを作り上げています。この曲ではピッチシフターとディレイを組み合わせ特殊な世界観を演出しています。タイトル通りバレリーナが踊っているようなイメージを音で表現しています。ピッチシフターは新しいギターサウンドの可能性広げるには最適なペダルと言えるでしょう。

ピッチシフターの操作

ピッチシフターは回路の複雑さに比例して設定項目も多彩なものが多いですが基本となる項目のみ解説いたします。

PITCH

変化させる音程を設定します。12音階を半音ごとに設定できるものが標準的のようです。

 

DIRECT(DRY)

原音の音量を調節します。

 

EFFECT(WET)

シフトさせた音の音量をDIRECT(DRY)とバランスを取りながら調節します。

ごく基本的な部分のみの解説です。名称の違いなどもありますので各機種の説明書を参考にしてください。

代表的なピッチシフター

標準的なピッチシフターとしては次のような機種があります。

BOSS PS-6

BOSS PS-6人気機種BOSS PS-5の後継機で現行のPS-6です。通常の原音とシフト音に更に別の音程を加える3声ハーモニーまでできます。スイッチ部分をペダルのようにするモードではアーミングのように音程を変化させることも可能です。

 

 

 

非常に多機能で慣れるには少し時間がかかるかもしれません。価格も含めて初心者には難しい面もりますがオリジナリティあるサウンドを追求する場合は是非ともほしい1台です。

 

以上がピッチ系ペダルです。

 

次のページではフィルター系ペダルについて解説いたします。