Tremolo
トレモロとはイタリア語で振動という意味で、音楽では同じ音を小刻みに連続して反復するクラシックやフラメンコギターでよくみられる奏法の名称でもあります。
エフェクターのトレモロではこの連続して反復する振動を電子回路による音量変化で再現したものと言えます。
トレモロの使用場面
トレモロは元々サーフミュージックなどで使われることが多かったため少しレトロなイメージもあります。そのようなレトロ風味の曲でのクリーンサウンドのバッキングにはピッタリでしょう。またクリーンサウンドでのアルペジオで掛けると幻想的な世界観を演出できそうです。
トレモロを使った代表曲をご紹介しますので、使い方の参考にしてください。
The Rolling Stones – Mona (I Need You Baby)
ローリングストーンズのデビューアルバム収録曲です。元はボ・ディドリーの曲ですがストーンズバージョンではトレモロをバッキングで使い、より印象的で曲を引き立てています。
John Lennon – Hold On
曲のイントロからトレモロが効果的に使われています。ゆったりとした曲調にうまくマッチした使い方と言えるでしょう。
METALLICA – Welcome Home (Sanitarium)
メタリカのこの曲ではイントロの0:34あたりからクリーンサウンドのアルペジオにトレモロが掛かっているようです。トレモロの効果により迫り浮かび上がってくるような幻想的というより不気味な雰囲気を生み出しています。
一般的な使い方は以上のような感じですが、歪みサウンドとの組み合わせや他のエフェクターとの連携などアイデア次第でかなり特殊な効果も生み出せそうなので多くの可能性を秘めたペダルと言えるのではないでしょうか。
トレモロの操作
トレモロに関しても揺れものペダル共通のLFO部分の操作となります。
RATE(SPEED)
音量変化の間隔、速さを調節します。ツマミ右に上げていくほど細かく音量が変化します。
DEPTH
効きの強さをを調節します。効きを強めると音量変化というより音が途切れるタイプのものもあります。
SHAPE(WAVE)
機種によってはトレモロの音量の変化の仕方を調節できるものがあります。音の立ち上がり方を調節することでゆったりとした揺れから刻み込むようなサウンドまで味付けできます。
おすすめのトレモロ機種
SMALLGARAGE TRM-SR1
当SMALLGARAGE製のトレモロです。音量波形の変化は勿論、音の立ち上がりやピーク時の持続時間など一般的なトレモロよりもより細かい設定ができます。また、SEND,RETURN端子により他のエフェクターとパラレル接続することも可能です。
詳しくはTRM-SR1製品ページをご覧ください
BOSS TR-2
エフェクターの定番BOSSのトレモロです。シンプルかつ基本的な操作項目を備えているので扱いやすくセッティングしやすいでしょう。WAVEツマミで音量変化の波形(音の立ち上がり)も調節でき様々なトレモロサウンドを楽しめます。