歪みペダルとコーラス&ディレイのパラレル接続パターン集

前回まではシンプルに歪みペダルともう1種類の空間、揺れもの系ペダルのパラレルパターンを機種ごとに区切ってご紹介しましたが、今回は歪みペダルを中心に複数の空間、揺れもの系ペダルを組み合わせたパラレルパターンをご紹介したいと思います。

パラレル接続のパターンを増やすには当SMALLGARAGE製SEND,RETURN端子標準搭載のSRシリーズが便利です。接続パターンを分かりやすくするためSRシリーズのエフェクターを使って解説していきます。

歪みとディレイのパラレル接続にコーラスを掛ける

歪みペダルとディレイのパラレル接続では歪みサウンドと同時にディレイの残響音のみクリーンなままで出力されます。この組み合わせにコーラスを掛けた場合コーラスにはどちらのエフェクトも直列にかかります。歪みのかかったコーラスサウンドにコーラスの掛かったクリーンなディレイの残響音が同居したサウンドとなります。歪みペダルとディレイのパラレルにコーラスを掛けるこの3つのペダルを普通に直列に繋いだ場合はエフェクトの効きは判りやすいですが全て歪んでしまうためサウンドの濁りやエグさが気になります。ただ歪みとコーラスは普通に繋いだほうが効きが分かりやすいため、ディレイのみ歪みとパラレル接続し最後にコーラスを掛けるパターンです。これによりクリーンな残響音で奥行きと透明感のある伸びやかなサウンドメイクが可能になります。

歪みペダル+コーラスの直列繋ぎにディレイをパラレル接続する

このパターンもディレイの残響音のみクリーンに掛かる仕組みですが前述のパターンとの違いはディレイにはコーラスが掛からない点ににあります。ディレイの残響音は完全にギターの原音のみのサウンドになります。歪み+コーラスにディレイをパラレル接続する音の輪郭をしっかり残したい場合はこちらのパターンがいいでしょう。このようなパターンの場合はDynamix Driver SRのRETURNは使わずにコーラスCHR-SR1のRETURNを使ってディレイをミックスします。

歪みをコーラス、ディレイに分配する

今度のパターンは歪みサウンドにパラレルに接続されたコーラスとディレイに掛けるパターンです。歪みサウンドを分配する形になるのでクリーンサウンドの成分は含まれません。クリーンサウンドの成分は不要だという場合はこのように歪みを分配する方法もあります。パラレル接続されているためコーラス、ディレイには個別に分配された歪みが掛かることになります。全て直列繋いだ場合に比べコーラスとディレイに独立してエフェクトが掛かるため濁りの少ないサウンドを作ることができるでしょう。

つづいてはリバーブを使ったパラレル接続をご提案いたします。