リバーブを使った歪みペダルのパラレルパターン②

前回に引き続きリバーブを使った歪みペダルのパラレルパターンをご紹介していきます。

歪みペダルのSEND,RETURN間のディレイにリバーブを掛ける

Dynamix Driver SRを用いて歪みを迂回しクリーンに掛かけたディレイに対して更にリバーブを掛けます。より奥行きのあるクリーンな残響音効果で自然なサスティーンと広がりを表現できます。歪みペダルにディレイ+リバーブをパラレル接続する歪みには他のエフェクトは全く掛からないのでギター本来の芯のあるサウンドを損なうことなく空間エフェクトを掛けられます。ピッキングの強弱も出しやすいでしょう。

歪みとディレイのパラレル接続にリバーブを直列に掛ける

こちらの場合は上記のSEND,RETURN間からリバーブを外へ出してパラレルブロックの後に直列でリバーブを掛けたパターンです。リバーブには歪み、クリーンなディレイ両方のエフェクトが掛かることになります。歪みとディレイのパラレル接続にリバーブを掛ける歪みがリバーブに直列で掛かるのでサスティーンが伸び、エフェクティブな印象です。ただ前述のパターンよりもギター本来の芯のある音は若干損なわれ強弱が出しにくいとも言えます。ディレイサウンドのみクリーンなままになる仕組みですがディレイ音がリバーブにより奥へ引っ込むので、あまり目立ちません。隠し味的なセッティングと言えます。

歪み+リバーブの直列接続にディレイのみパラレル接続する

この接続パターンではディレイのみ他のエフェクトが掛からない仕組みとなります。図の例ではSMALLGARAGE製ディレイDLY-SR1を使用しています。ディレイのみクリーンに掛けるはっきりとした残響音を出したい場合はこのセッティングが効果的ですが歪みOFF時の音量とON時の音量が同じになるようにしましょう。歪みサウンドの音量が大きすぎるとディレイの残響音が聞こえにくいだけでなくフィードバックループにより発振する場合があります。ディレイのみ迂回させる

SMALLGARAGE製のエフェクターであればディレイをSEND,RETURN間に入れても同じ仕組みになります。上の図はリバーブにRVB-SR1を使った例です。

 

歪み+コーラスにディレイ+リバーブをパラレルで接続する

以前ご紹介した『歪みペダル+コーラスの直列繋ぎにディレイをパラレル接続する』のディレイの後にリバーブを入れた組み合わせです。歪みとコーラスは直列の方が分かりやすいため、これに対しディレイとリバーブのクリーンをCHR-SR1のRETURNを使ってパラレルでミックスする仕組みです。歪み+コーラスとディレイ+リバーブのパラレル接続ディレイ、リバーブには直接コーラスが掛からないので歪み+コーラスのメインサウンドを邪魔することなく隠し味的な残響音を掛けられるでしょう。コーラスも薄めに掛ければ芯のあるサウンドメイクが出来ます。リバーブをOFFにすれば歪み+コーラスにディレイのみを迂回させたパラレルサウンドにもできます。逆にディレイをOFFにすればリバーブのみのクリーンミックスとなります。

 

パラレル接続のパターンや応用はまだまだあります。次回の解説をお楽しみに!