Jimi Hendrix 使用機材

さまざまなアーティストのエフェクターセッティングを研究するコーナーですが第1回はやはりエレクトリックギタリストの伝説、ジミ・ヘンドリックスの使用機材を取り上げたいと思います。

では、早速エフェクター配置を見てみましょう。ジミヘンのエフェクターセッティングはウッドストックのライブ映像などを元に解析がされ図のような配列が定説のようです。ジミ・ヘンドリックス使用機材まずジミのサウンドの要となるワウとFuzz Faceですが、通常だとこの順番で接続した場合上手く機能しなかったり発振する場合も有ります。

おそらくワウにバッファーが組み込まれていたかファズの方が改造されていた等の説があります。Uni-Vibeのバッファーを利用していた説もありますが、その場合配列が変わってくるので定かではありません。どちらにしてもジミヘンサウンドを目指す場合はワウとファズの間にバッファーを挟めば近いサウンドが得られると思われます。

また、別の説では時期によりワウ使用時はファズはOFFでアンプの歪みのみであり、ワウを切ってからファズをONにしたりと使い分けていたとも言われています。あくまで推論ですのでジミヘンサウンドに近づけたい場合は実際にこれらのパターンを試してみたり探ってみましょう。

 

このワウ➡ファズの次に来るのがUni-Vibeですがこのエフェクターは現在のモジュレーション系ペダルの原型のような音を揺らす効果のあるエフェクターです。HONEY(のちのShin-ei)という日本のメーカーの製品です。

Uni-Vibeもとはレスリースピーカーのようなフェイズ効果を狙ったもののようですが揺れもの系の元祖ならではの独特のサウンドがあり、今でも復刻モデルが作られるほどです。付属のエクスプレッションペダルで揺れをコントロール出来ることも画期的です。

ジミのサウンドを再現するには必須アイテムですがオリジナルモデルは滅多に出回らないでしょうし価格も相当なはずです。やはり復刻モデルで代用するのが現実的といえるでしょうか。

他に使用していたエフェクターとしてはロジャー・メイヤーのOctaviaがありますが、当時は製品化されていたモデルではなくジミのサウンドエンジニアだったロジャーメイヤー氏がハンドメイドで製作したものを使っていました。Roger Mayer Octaviaその後Octaviaとして販売されたという経緯です。このお手製のOctaviaはPurple Hazeなどのギターソロパートなどで使われていますがライブではあまり使用しなかったようです。スタジオバージョンを再現したい場合はバッファーとしてもワウとファズフェイスの間に入れるといいでしょう。

使用していたギターとアンプですがジミのギターはフェンダーストラトキャスターを逆さまにして左利きで使っていたことは有名ですね。アンプはMarshall の100w Super Lead Plexiに4×12のキャビネット2段積みの組み合わせです。

これら以外にもJIMI HENDRIXは多くの機材を使っていたので今後も追加してご紹介いたします。