Guns N' Roses/Welcome to the Jungleイントロ風サウンドメイク

ガンズ・welcome to the jungle

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GN'Rの代表曲でもあるファーストアルバムの1曲目Welcome to the Jungleのサウンドメイク方法を研究していきましょう。
ガンズには2人のギタリストがいますが今回はイントロのサウンドメイクがメインとなりますので看板ギタリストであるスラッシュのサウンドを研究していきたいと思います。

用意する機材と接続順

ギター

スラッシュサウンドを本格的に再現したい場合ギターには何といってもスラッシュのトレードマークであるレスポールを準備したいところです。原曲の音色に厳密にはこだわらないという場合でも

少なくともハムバッカー搭載のギターを用意しましょう。シングルコイルだと歪み雰囲気がかなり違ってきます。レスポール・スラッシュモデル

Gibson Les Paulスラッシュモデル一覧➡

ディレイ

イントロではディレイが効果的に使われていて曲名通りジャングルに迷い込んだかのような演出を生み出しています。

今回も当SMALLGARAGE製のディレイDLY-SR1を使って設定を解説していきます。

別機種をお使いの場合はご自身の機材に照らし合わせて各設定値を参考にして頂ければと思います。

アンプ・歪み

歪みはスラッシュらしいマーシャルアンプ直結のストレートなディストーションサウンドを目指しましょう。

マーシャル

おすすめアンプ

  1. Marshall JCM800アンプヘッド
  2. Marshall 2555X Silver Jubilee

接続順

ペダルはディレイのみのシンプルな構成になりますがアンプのみで歪ませるためギター➡ディレイ➡アンプ(歪み)の順だと歪みの前にディレイが来る形になりディレイ音が濁ってしまいます。アンプにセンドリターンがある場合はそちらにディレイを接続してアンプの歪みの後からディレイエフェクトが掛かるようにしましょう。

接続順

アンプにセンドリターンが無い場合はアンプをクリーンに設定しておいてディストーションペダルなどをディレイの前に持ってきて歪みを作るしかありませんが、やはりスラッシュらしいマーシャルアンプ直の歪みがいいという場合に別の手段として当サイトのちょっとした裏ワザをご紹介しましょう。

まずアンプシミュレーターなどで当時のマーシャル系サウンドJCM800などを選択しこの後にディレイを接続しその後にクリーンに設定したアンプなどに繋ぐ方法です。

接続順・裏ワザ

これでマーシャル直のような歪みをディレイの前に持ってくることが出来ます。

アンプシミュレーターに内蔵のディレイがある場合はそれを使ってもいいですが設定できる項目が限られている場合もあります。DLY-SR1ならアナログライクな温かみのあるディレイサウンドなのでより細かな設定ができ雰囲気を出しやすいでしょう。

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機材ごとの設定の詳細

今回は上記の裏技による方法でサウンドメイクしました。

アンプシミュレータ前提で解説しますがアンプシミュレーターではなくセンドリターン付きのハイゲインなギターアンプをお使いの場合もイコライザー設定などは参考になるかと思います。お使いのギターアンプに照らし合わせてお考え下さい。

ギターはレスポールで曲全編を通してリアピックアップで良いでしょう。

アンプシミュレーターの設定

アンプはアンプシミュレーターを使ってJCM800モデルを選択しました。該当機種が無い場合はそれに近いモダンなハイゲインアンプを選択しましょう。

JCM800モデルは単体ではそこまで深く歪まないのでシミュレーターにGAINツマミがある場合は100パーセント全開にしてフルアップした歪みを再現しましょう。

もっとハイゲインなアンプの場合は歪ませすぎると音が潰れてしまいます。全開ではなく音の芯と張りが損なわれないよう調節してください。

welcome to the jungle・アンプセッティング

GAIN 100% , TREBLE 90% , MIDDLE 90% , BASS 40%

つづいてイコライザー類の設定ですがWelcome to the jungleで聴けるような張りのあるストレートな音色にするためTreble,Middleともに90パーセントほどの高めに設定します。

BASSは40パーセントほどに削ってハイと中音域の強いスラッシュサウンドを再現します。

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ディレイの設定

つづいて曲の冒頭を飾る重要なディレイの設定です。

ディレイタイム

まずディレイタイムですが、およそ420ms前後ほどに設定すると原曲に近いディレイ間隔になります。

ディレイ80%

DELAY 78%(420ms)

DLY-SR1では78パーセントほど(3時より僅かだけもどす)のツマミ位置になります。

エフェクト音量

つづいてエフェクト音量の設定です。原曲のレコーディングでは部分的に設定が違うのかもしれませんが、イントロの最初2小節だけディレイ音(Effect音)が原音と同じ程度の大きさで鳴っているようです。ただ2小節目以降本格的にフレーズが始まった状態でこのままの設定だとリピート音と重なり合ってフレーズが聴き取れなくなる恐れがあります。

エフェクトレベル80%

EFFECT 80%

演奏中に素早くEffectツマミを操作するのは難しいので原曲とは少し違いますが、ここは80パーセントほどにEffect音を下げた状態で曲の頭から通したほうが無難かと思います。はじめの2小節だけミュートを外すなど演奏面で工夫をすると原音に近い雰囲気を出せるでしょう。

リピート回数

同様にあまりRepeat回数を増やし過ぎると音が重なりすぎて訳が分からなくなってしまいます。

しかし下げ過ぎても弾き始めの2小節の残響音が響き渡る雰囲気が出なくなってしまうので上手く調節する必要があります。

リピート回数5回

REPEAT 50%(4回~5回)

目安はリピート回数が5回ほど(DLY-SR1のRepeatツマミで50パーセント前後)ですが4,5回目はほとんど聴こえないくらいに減衰するよう再度Effectツマミも微調節しながら設定するのが望ましい所です。

原音の音量はそのままにするのでDRYつまみは全開にしておきましょう。

原音100%

DRY 100%

原曲と同じようにディレイを設定できたとしても残響音の繰り返しでフレーズが混乱してしまいがちです。

必ずブリッジミュートをかけて演奏しましょう。サウンドメイクだけでなく演奏面でのポイントを押さえる事もこの曲のイントロを再現するためには重要です。

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セッティングリスト①(アンプシミュレーターを使う場合)

接続順・裏ワザ

ギターアンプ(クリーン)設定

  • GAIN 10%
  • TREBLE 50%
  • MIDDLE 50%
  • BASS 50%

ディレイ設定

(イントロなどでON)

  • DelayTime 420ms
  • REPEAT 4回~5回
  • Effect音量 80%
  • DRY 100%

アンプシミュレーター設定

アンプモード・JCM800

  • GAIN 100%
  • Treble 90%
  • Middle 90%
  • Bass 40%

ギター設定

Pickup Position

  • Bridge

Volume

  • 100%

ギターアンプはセンドリターンが無い想定なので極力フラットでクリーンに設定します。イコライザー類はギターアンプの機種によっては全て50%でフラットな特性になるとは限りませんのでお使いのアンプごとに調節してください。また、ギターアンプの特性によってアンプシミュレータ側のイコライザー類も再度調節し直すとベストな状態を見つけやすいでしょう。

セッティングリスト②(センドリターン付きギターアンプの場合)接続順

ギターアンプ設定

  • GAIN 100%(機種ごとに適切に設定)
  • TREBLE 90%
  • MIDDLE 90%
  • BASS 40%

ディレイ設定

(イントロなどでON)

  • DelayTime 420ms
  • REPEAT 4回~5回
  • Effect音量 80%
  • DRY 100%

ギター設定

Pickup Position

  • Bridge

Volume

  • 100%

アンプシミュレーターでの設定をそのままギターアンプに適応する感じですが、イコライザー類など機種によって特性が異なるので解説の数値はツマミの位置ではなく全体的な音のバランスだとイメージしていただくとわかりやすいかと思います。機材ごとの設定でも解説しましたがギターアンプのGAINはJCM800のような単体ではあまり歪まない場合はフルにしたいところですが、もっとハイゲインなアンプの場合は適切なGAINに調節してください。

上記のセッティングからディレイをOFFにすればそのままリフやバッキングに移行できるかと思います。歌メロのバッキングではギター本体のVolumeで音量を調節しましょう。

今回ご紹介したちょっとした裏技は他の曲でも応用できるかと思いますので参考にしてみてください。

*本ページでの解説で原曲を完全に再現できるものではありません。あくまでも方法論の一つです。

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