アンプ・歪み
歪みはスラッシュらしいマーシャルアンプ直結のストレートなディストーションサウンドを目指しましょう。

おすすめアンプ
- Marshall JCM800アンプヘッド

- Marshall 2555X Silver Jubilee

接続順
ペダルはディレイのみのシンプルな構成になりますがアンプのみで歪ませるためギター➡ディレイ➡アンプ(歪み)の順だと歪みの前にディレイが来る形になりディレイ音が濁ってしまいます。アンプにセンドリターンがある場合はそちらにディレイを接続してアンプの歪みの後からディレイエフェクトが掛かるようにしましょう。

アンプにセンドリターンが無い場合はアンプをクリーンに設定しておいてディストーションペダルなどをディレイの前に持ってきて歪みを作るしかありませんが、やはりスラッシュらしいマーシャルアンプ直の歪みがいいという場合に別の手段として当サイトのちょっとした裏ワザをご紹介しましょう。
まずアンプシミュレーターなどで当時のマーシャル系サウンドJCM800などを選択しこの後にディレイを接続しその後にクリーンに設定したアンプなどに繋ぐ方法です。

これでマーシャル直のような歪みをディレイの前に持ってくることが出来ます。
アンプシミュレーターに内蔵のディレイがある場合はそれを使ってもいいですが設定できる項目が限られている場合もあります。DLY-SR1ならアナログライクな温かみのあるディレイサウンドなのでより細かな設定ができ雰囲気を出しやすいでしょう。
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機材ごとの設定の詳細
今回は上記の裏技による方法でサウンドメイクしました。
アンプシミュレータ前提で解説しますがアンプシミュレーターではなくセンドリターン付きのハイゲインなギターアンプをお使いの場合もイコライザー設定などは参考になるかと思います。お使いのギターアンプに照らし合わせてお考え下さい。
ギターはレスポールで曲全編を通してリアピックアップで良いでしょう。
アンプシミュレーターの設定
アンプはアンプシミュレーターを使ってJCM800モデルを選択しました。該当機種が無い場合はそれに近いモダンなハイゲインアンプを選択しましょう。
JCM800モデルは単体ではそこまで深く歪まないのでシミュレーターにGAINツマミがある場合は100パーセント全開にしてフルアップした歪みを再現しましょう。
もっとハイゲインなアンプの場合は歪ませすぎると音が潰れてしまいます。全開ではなく音の芯と張りが損なわれないよう調節してください。

GAIN 100% , TREBLE 90% , MIDDLE 90% , BASS 40%
つづいてイコライザー類の設定ですがWelcome to the jungleで聴けるような張りのあるストレートな音色にするためTreble,Middleともに90パーセントほどの高めに設定します。
BASSは40パーセントほどに削ってハイと中音域の強いスラッシュサウンドを再現します。
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ディレイの設定
つづいて曲の冒頭を飾る重要なディレイの設定です。
ディレイタイム
まずディレイタイムですが、およそ420ms前後ほどに設定すると原曲に近いディレイ間隔になります。

DELAY 78%(420ms)
DLY-SR1では78パーセントほど(3時より僅かだけもどす)のツマミ位置になります。
エフェクト音量
つづいてエフェクト音量の設定です。原曲のレコーディングでは部分的に設定が違うのかもしれませんが、イントロの最初2小節だけディレイ音(Effect音)が原音と同じ程度の大きさで鳴っているようです。ただ2小節目以降本格的にフレーズが始まった状態でこのままの設定だとリピート音と重なり合ってフレーズが聴き取れなくなる恐れがあります。

EFFECT 80%
演奏中に素早くEffectツマミを操作するのは難しいので原曲とは少し違いますが、ここは80パーセントほどにEffect音を下げた状態で曲の頭から通したほうが無難かと思います。はじめの2小節だけミュートを外すなど演奏面で工夫をすると原音に近い雰囲気を出せるでしょう。
リピート回数
同様にあまりRepeat回数を増やし過ぎると音が重なりすぎて訳が分からなくなってしまいます。
しかし下げ過ぎても弾き始めの2小節の残響音が響き渡る雰囲気が出なくなってしまうので上手く調節する必要があります。

REPEAT 50%(4回~5回)
目安はリピート回数が5回ほど(DLY-SR1のRepeatツマミで50パーセント前後)ですが4,5回目はほとんど聴こえないくらいに減衰するよう再度Effectツマミも微調節しながら設定するのが望ましい所です。
原音の音量はそのままにするのでDRYつまみは全開にしておきましょう。

DRY 100%
原曲と同じようにディレイを設定できたとしても残響音の繰り返しでフレーズが混乱してしまいがちです。
必ずブリッジミュートをかけて演奏しましょう。サウンドメイクだけでなく演奏面でのポイントを押さえる事もこの曲のイントロを再現するためには重要です。
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