ディレイの設定値も機種によらず解説していきますのでセッティングの参考にしていただけるかと思います。
接続順と基本セッティング
接続順はギター(ストラトキャスター)➡オーバードライブ➡ディレイ1(DLY-SR1)➡ディレイ2➡アンプという接続順です。
ディレイを2台用意しますが1台目オーバードライブ直後のDELAY①はメインテーマ演奏時のみONにするダブリング効果用のディレイで特殊効果を狙った設定となります。アンプ直前のDELAY②は常時ONにして隠し味的に迫力あるギターサウンドを演出します。
今回アンプはクリーン~クランチ程度の歪みに設定しますのでディレイもそのままアンプのINPUTに接続しても問題はないかと思います。もちろんアンプにセンドリターンがある場合はそちらにディレイを接続してもOKです。
ギター
ブリッジ側PUを選択
ギターはアーミングも再現するならやはりストラトキャスターがベストです。
全編リードギターと言える曲構成なのでピックアップセレクターは一部を除きリアを基本に考えます。ボリュームはギターがメインのインスト曲なので基本的に全開ですが間奏などで別の楽器にソロプレイを明け渡す際は本体のボリュームを操作しましょう。
TONEもオーバードライブとアンプ側で調節するので基本はMAXにしておきます。
オーバードライブ
オーバードライブのセッティングですがColorsoundのOverdriverはオーバードライブの名は付いていますが70年代中盤当時はまだオペアンプを使ったオーバードライブではなくトランジスタを使った歪みペダルのためどちらかというとファズのような荒々しい歪みと言えそうです。
そこでDynamix DriverのDriveは80パーセントと上げ気味設定し3つあるクリッピングモードは真ん中のDumbleモードを選択します。
LEVEL 40% , DRIVE 80% , Dumble MODE
Dumbleモードはダイオードによるクリッピングを解除してダイレクトな歪みを作るモードです。ファズのような荒々しさを再現するには最適なモードです。
LEVELは全体のバランスを考え40パーセントほどです。
TONEも全開にして鋭いサウンドを作ります。
MIX 100& , TONE 100%
パラレルミックスやクリーンミックスは使用しないためMIXツマミは全開にしておきます。
DRIVE、TONEとも上げ気味に設定しているのでLEVELを上げ過ぎるとブーミーなサウンドになったりハウリングの原因になります。全体の音量設定はアンプ側で行いましょう。
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常時ON用ディレイの設定
つづいてディレイのセッティングです。まずはアンプ直前のDELAY②の設定方法から解説します。DELAY②は常時ONのディレイとして使うため特殊効果ではなく一般的な設定となります。
Time390ms Repeat3 Effect 15%
DELAYタイムを390ms、Repeat(Feedback)は3回程度の自然なディレイエフェクトに設定しましょう。
エフェクトレベルは15パーセントとかなり小さめです。あまり目立つディレイエフェクトにすると音像がぼやけてしまいます。常時ONのディレイとしては聴き手にエフェクトが掛かっていると気づかれないような隠し味的かつ効果的な使い方にするのが重要です。
1台目のDELAY①はメインテーマ演奏時のみONにします。ダブリング効果を狙うため特殊なセッティングとなりますので、この後のメインテーマのセッティング↓で解説しています。
アンプ
アンプのセッティングも見ていきましょう。
歪みはオーバードライブで作っているのでアンプ側のGAINは低めの設定にします。といっても完全なクリーンでもなくクランチ気味に僅かに歪む程度に設定します。僅かなひずみでもオーバードライブの歪みと組み合わさることで迫力のあるサウンドを作れます。
今回はあまり歪まないアンプでGAINを65パーセント程に設定しました。ハイゲインなアンプの場合はGAINをもっと低めに設定しましょう。
(コントロール部イメージ)GAIN 65%
アンプのイコライザー類の設定も見ていきましょう。
アンプのTrebleはオーバードライブのTONEをMAXにしているのであまり上げ過ぎると線の細いサウンドになってしまいます。それでも下げ過ぎるとこもったサウンドになってしまうので使用するアンプの特性に合わせて設定しましょう。
今回使用のアンプではTrebleを75パーセント程に設定しました。
MIDDLEは85パーセント以上に設定します。中音域を上げることにより線の太い音を作ると同時に70年代的なギターサウンドの雰囲気に近づけます。
(コントロール部イメージ)TREBLE 75% , MIDDLE 85% , BASS 75%
BASSも75パーセントほどにしました。50パーセントでフラットな低音設定となるアンプではセンターよりも少し高めに設定するイメージです。マスターボリュームは必要に応じて適切な音量になるよう調節します。
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